乳と卵 あらすじ。 『乳と卵』(川上未映子)_書評という名の読書感想文

『乳と卵』(川上未映子)_書評という名の読書感想文

この物語は、大阪から上京してきた 巻子と 緑子の母子が「わたし」の元に訪ねてくる二泊三日の滞在のお話 巻子は、決して裕福ではないけれど、 何とかお金を捻出して豊胸手術を受けようという決意表明を「わたし」にします。 女性として生きることには、数々の苦悩が付きまとう。 こうしてみると、『乳と卵』は巻子と緑子の「乳」と「卵」の問題であることが分かり、それらを包括する 「女性存在」の問題を捉えた物語だと考えることが出来るだろう。 川上未映子『乳と卵』文藝春秋,p30 彼女は女性に問答無用で襲いかかってくる生理現象を理不尽なものだと思っていて、初潮についてのあれこれをメモノート兼日記に書き綴っている。 けれど、素直になって、思っていることをきちんと伝えなければ、お互い誤解したままに時が過ぎてしまう。

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母との関係について悩んだら読む本です。

生理が来たということは、受精しなかったということ。 この、 句読点、括弧、てにをはの使い方が極めて特殊な関西弁の口語体は、読む人によって、かなり感想が別れると思います。 ・巻子の悩み 主人公の姉である巻子は 豊胸手術を受けようと考えている。 『あなたたちの恋愛は瀕死』も痛々しいお話でしたが、光の表現の仕方がとても秀逸に感じました。 今回は、シードレスグレープと、ブルーベリー。 巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。 白くて丸みを帯びている様は女性性を現しているようにも見え、そして卵を有していて産めるのもまた女性だけの特権であり枷、呪いなのかもしれない。

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『乳と卵』(川上未映子)の感想(704レビュー)

そんな言葉や行動がたくさん出てくる。 触覚に近い感覚だから何度も追体験してやっと定着するのかもしれない。 化粧は誰のためにする?自分のため?異性によく見られるため? 女性という身体。 この独特な「、」でどんどん文が進んでいく文体は樋口一葉に影響されているらしく、樋口一葉作品も読んでみたい。 評価:『乳と卵』はこんな人におすすめ!. もしあたしにも生理がきたらそれから毎月、それがなくなるまで何十年も股から血が出ることになって、おそろしいような、気分になる、それは自分では止められへん。 始めは言葉を発さなかった緑子が、大阪へ帰る頃には普通に言葉を話し、主人公にギリギリまで手を振るようにまでなった、という変化が印象に残った。 」「一方で文芸ジャーナリズムは、この絶対文学の対極にある。

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【びっくりドンキー】乳・小麦・卵を使わないハンバーグ【感想】

青森産のボイルベビーホタテも好きで、行くと必ず買います。 巻子はある日突然 豊胸手術を受けたいと言い出し、そのために東京にやってきたのだった。 「私」によく豊胸手術に関する相談をしていた。 「あなたたちの恋愛は瀕死」の方は、ティッシュやチラシを配る仕事について改めて考えさせられた。 夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。 だが、『夏物語』の前半部分は『乳と卵』と全く同じというわけではなく、夏子がより主人公として動き出せるような構成と仕掛けになるよう 加筆修正されている。

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『乳と卵』あらすじと感想【この身体は、一体何のためにあるのか?】

言葉を教えてくれたのは、母だったから、それも、そうか と思いつつ。 これはないよ。 まとめ 今回のコストコでは、卵・乳不使用商品をたくさん見かけました! ヴィーガンなど食の多様性に対応している感じもしました。 「緑子、ほんまのことって、ほんまのことってね、みんなほんまのことってあると思うでしょ、絶対にものごとには、ほんまのことがあるのやって、みんなそう思うでしょ、でも緑子な、ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで」 濃くて短い夏の3日間。 それがほとんどなくなってしまった、きれいでなくなってしまったということは、人それぞれかもしれないが、女性にとって 大きな喪失感を抱くきっかけになりうる。

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川上未映子『夏物語」の感想!『乳と卵』をさらに掘り進めた作品

第一部は『乳と卵』に手を加えてボリュームアップしたものが、第二部ではそれから八年後の新たな物語が描かれる。 自分の身体は、一体誰のものなのか。 そんな自分の不甲斐なさに、さらに自分の殻に閉じ籠ってしまう緑子です。 …が、読みにくい!! 著者の作品に少し慣れてきた私でも、やはり読みにくいです。 そして、それをノートに記しています。 」が少なく独特な文章や言い回しで、慣れるまで少し時間がかかった。 もうそろそろ出るのかと思うと、そのミルク風呂のミルク色に波打つ水面をじっと見つめ、それからタオルを取った自分の胸をいきなり現し、わたしの顔をじっと見て、「どう思う」と訊くのであった。

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